ニュースの要点
中央社会保険医療協議会診療報酬改定結果検証部会(第67回)が3月22日に開催され、令和4年度診療報酬改定の検証調査に関する特別調査の結果が報告された。
リフィル処方箋の実施状況調査報告書
【保険薬局調査の結果】(一部抜粋)
- リフィル処方箋の受付経験
- リフィル処方箋の受付経験は、かかりつけ薬剤師指導料及びかかりつけ薬剤師包括管理料の施設基準の届け出がある薬局では「受け付けたことがある」が64.4%、届け出がない薬局では「受け付けたことがある」が47.5%
- リフィル処方箋導入による薬局・薬剤師業務等への影響
- リフィル処方箋の受付実績ありの薬局では「非常にそう思う」が最も多かったのは「リフィル制度の説明をするため、通常の処方箋の場合より時間をかけて対応する」であった
- 患者からのリフィル処方箋に関する相談を受けた経験、相談内容
- リフィル処方箋の受付実績ありの薬局では「ある」は32.3%、リフィル処方箋の受付実績なしの薬局では「あり」が16.2%
- 患者からのリフィル処方箋に関する相談を受けた経験が「ある」と回答した薬局に尋ねると、患者からのリフィル処方箋に関する相談を受けた内容について、リフィル処方箋の受付実績ありの薬局では「リフィル処方箋の制度内容を知りたい」が最も多く60.0%、リフィル処方箋の受付実績なしの薬局でも同項目が最も多く68.8%
後発医薬品の使用促進策の影響及び実施状況調査報告書
【施設調査(保険薬局)の結果】(一部抜粋)
- 後発医薬品調剤割合
- 後発医薬品調剤割合の平均値をみると、令和3年8月~10月は平均80.2%で、令和4年8月~10月が平均82.5%となり、2.3ポイント増加した
- 現在の加算対象の下限である調剤割合80%以上の薬局の割合は、68.2%から73.3%に増加した
- 令和3年8月~10月、令和4年8月~10月とも「85%以上~90%未満」が最も多く、それぞれ30.6%、32.2%であった
- 一般名で処方された医薬品における後発医薬品の調剤状況
- 令和4年度調査では、「後発医薬品を選択した医薬品」が85.3%、「先発医薬品を選択した医薬品」が14.7%
- 先発医薬品(準先発品)名で処方された医薬品における「変更不可」の状況
- 令和4年度調査では「⑤『変更不可』となっていない医薬品」の割合が86.6%、「変更不可」となっている医薬品の品目数の割合が13.4%
- 後発医薬品名で処方された医薬品における「変更不可」の状況
- 令和4年度調査では、「『変更不可』となっている医薬品」は3.0%
- 後発医薬品の調剤に関する考え
- 「全般的に、積極的に後発医薬品の説明をして調剤するように取り組んでいる」が最も多く81.1%、次いで「薬の種類によって、後発医薬品の説明をして調剤するように取り組んでいる」が8.9%
- 後発医薬品を積極的には調剤しない場合の理由
- 「全般的に、積極的に後発医薬品の説明をして調剤するように取り組んでいる」以外を回答した薬局(83施設)に対して、あまり積極的には調剤しない場合の理由(複数回答)を尋ねたところ、「患者が先発医薬品を希望するから」が66.3%で最も多く、次いで「後発医薬品メーカーの安定供給に不安があるから」47.0%であった。また、最もあてはまるもの(単数回答)を尋ねたところ、同様に「患者が先発医薬品を希望するから」が32.5%で最も多かった