ニュースの要点
2026年度から、妊婦の方へのRSウイルスワクチンの予防接種が、予防接種法に基づく定期接種の対象になった。
RSウイルスワクチンを妊娠中に接種することで、乳幼児の肺炎・細気管支炎の主要な原因である、RSウイルスの感染を防ぐことができる。
目次
定期接種の対象者とスケジュール
- 接種時点で、妊娠28週0日から36週6日までの妊婦の方
過去の妊娠時に組換えRSウイルスワクチン(母子免疫ワクチン)を接種したことのある方も対象になる。 - 妊娠28週0日から36週6日までの間に1回接種
定期接種に使用するワクチン(母子免疫ワクチン)
生まれたばかりの乳児は免疫の機能が未熟であり、自力で十分な量の抗体をつくることができないとされている。母子免疫ワクチンとは、妊婦が接種すると、母体内で作られた抗体が胎盤を通じて胎児に移行し、生まれた乳児が出生時から病原体に対する予防効果を得ることができるワクチン。
RSウイルス感染症に対する母子免疫ワクチンとして組換えRSウイルスワクチン(ファイザー社のアブリスボ®)がある。
ワクチンの効果
妊婦の方が妊娠中に接種することにより、出生後の乳幼児のRSウイルス感染による下気道感染症(肺炎・気管支炎等)に対する予防効果が認められている。
ワクチンの安全性
ワクチンを接種後に副反応がみられることがあり、主な副反応には、接種部位の症状(疼痛、腫脹、紅斑)、頭痛、筋肉痛がある。
また、海外における一部の報告では、妊娠高血圧症候群の発症リスクが増加する可能性があるという報告もあるが、結果の解釈に注意が必要であるとされている。薬事承認において用いられた臨床試験では、妊娠高血圧症候群の発症リスクの増加は認めなかった。


