ニュースの要点
沢井製薬は3月13日、抗悪性腫瘍剤『カルボプラチン点滴静注液「SW」』について、50mg 製剤の長期安定性モニタリングの不溶性異物検査において、バイアル内に不溶性異物が認められた。一方、150mg 製剤および 450mg 製剤については、安定性モニタリングで不溶性異物は認められていないが、50mg 製剤と同一処方であることから、今後、不溶性異物検査で不適合となる可能性は否定できないと考えて、『カルボプラチン点滴静注液 50mg/150mg/450mg「SW」』の使用期限内の全ロットを自主回収(クラスⅡ)と公表した。
なお、不溶性異物は、原薬由来の析出物であると考えられることから、有効性及び安全性に影響する可能性は極めて低いと考えており、これまでに本件に関する重篤な健康被害は報告されていないとしている。