ニュースの要点
厚生労働省は9月19日、「第3回 後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会」を下記の議題等にて開催した。
議題1:安定供給等のための企業情報の可視化について
議題2:少量多品目構造の解消について
厚生労働省は、安定供給体制に関する情報・供給状況に関する情報などの企業情報の可視化、少量多品目構造の解消に向けた考え方のたたき台を示した。
〇可視化する情報(抜粋)
- 安定供給体制に関する情報(安定供給に係る責任者や担当者の有無、安定供給マニュアルの有無、共同開発の有無、製剤製造企業名、原薬製造国、製造管理・品質管理、供給不安発生時の事後対応 等)
- 供給状況に関する情報(自社品目の出荷状況、出荷停止事例 等)
- 自社の情報提供状況に関する情報(医療関係者への情報提供の状況 等)
- 緊急時の対応に関する情報(余剰製造能力の確保又は在庫期間 等)
- 業界全体の安定供給への貢献に関する情報(他社の出荷停止品目等に対する増産対応 等)
〇可視化する情報等も含めた、企業評価に関する制度設計(抜粋)
- 企業評価には公表事項以外の情報(例:供給計画等)も反映することとし、当該情報については厚生労働省にのみ提出を行う。
- この際、企業に求められる最低限の基準を満たさない場合には低い評価とし、当該基準を超えるような指標(業界全体の安定供給への貢献に関する情報)を満たす場合は高い評価とする、といったメリハリをつける。
- これらの要件の導入時期については、情報を収集・公表する企業側の負担を考慮し、重要度や実現可能性を踏まえ、全ての情報でなく、一部の公表を求めることや、経過措置を設けるなど、優先順位を設けて、柔軟に対応する。
〇また、以上の評価結果を薬価制度・その他医薬品に係る制度的枠組みに活用することを検討する
〇少量多品目構造の解消に向けた考え方