ニュースの要点
厚生労働省は、令和2年度の国民医療費を取りまとめ公表した。
「国民医療費」は、その年度内の医療機関等における保険診療の対象となり得る傷病の治療に要した費用の推計となる。ここでいう費用とは、医療保険などによる給付のほか、公費負担、患者負担によって支払われた医療費を合算したもの。
「国民医療費」には、医科診療医療費、歯科診療医療費、薬局調剤医療費、入院時食事・生活医療費、訪問看護医療費等は含むが、保険診療の対象とならない費用や、正常な妊娠・分娩、健康診断、予防接種など、傷病の治療以外の費用は含まない。
【結果のポイント】
- 令和2年度の国民医療費は42兆9,665億円(前年度に比べ1兆4,230億円、3.2%の減少)。人口一人当たりでは34万600円(同1万1,200円、3.2%の減少)
- 制度区分別の国民医療費
- 「公費負担医療給付分」 3兆1,222億円
- 「医療保険等給付分」 19兆3,653億円
- 「後期高齢者医療給付分」 15兆2,868億円
- 「患者等負担分」5兆1,922億円
- 財源別の国民医療費
- 公費 「国庫」11兆 245億円・「地方」5兆4,746億円
- 保険料「事業主」 9兆1,483億円・「被保険者」12兆1,159億円
- その他「患者負担」4兆9,516億円